Barで涙が出たからといって、悲しかったわけでもありません。


その日はとても楽しかったのですから。


彼が仕事を中断してでも駆けつけてくれたのは

自分のための誕生日会だっただけではなく、


わたしがいつか拗ねたときのことを覚えていて…


そんなに慌ててこなくてもって言ったときに、

「だって、〇〇〇、拗ねるからな。」


え?なんのこと?と聞くと


「ほら、あのとき(ある場所に遊びに行ったとき)、拗ねてただろ?」

と。


あ~、あのときは、

彼を1時間くらい待って


わたしは、さみしくて拗ねて

彼が謝って手を繋いでごめんね、って言ってくれても

しばらく機嫌悪かったことがあって、

そのときのことを思い出して話してくれたりして…



もう笑い話になってるような

忘れかけてるような思い出なのだけど


そんなふうに言ってくれることが嬉しかったりして…


たくさん話もできたし、

ご飯もお酒も美味しかったし。


大満足ではありました。




Barを出て駅に向かいました。


彼とは別の電車に乗るので

改札前で別れました。

別れ際、

わたしの手を強く強く握ってくれ彼でした。




今年はもう会えないかなと思います。


それより、そもそも

また会えるのでしょうか。


もしかしたら、これが最後になるかもしれないし。


約束なんてしていないし、

ましてや、逢いたい💕…なんて

甘く言い合うことはもうないんだから。

友達なのだから…