BARでは、

気づけば結構長い時間一緒にいました。

彼となら
何時間だって一緒にいたいです。


彼だって

いつももっと一緒にいたかったって言ってくれましたし。



愛し合ってるといえばそうかもですが、

愛って言葉は重いと思いますから、

好き同士…くらいに思っていなければいけません。


愛って深いものだし

それはお互い家族に向けられているはずですから。


わたしも今更

家族をないがしろにして

彼のことだけを思ってるわけでもありませんし。



それでも彼といる時間は

心が満たされて気持ちが ゆったりして


自分の居場所のような気がするのです。




激しい 恋慕 というのは 今はもうないかもしれませんが

彼といると魂が喜ぶのです。



終電が無くなる前にと

店を出ました。



残念ながら それぞれ違うところに帰ります。


いつものように彼は駅まで送ってくれました。



改札の前で握手をして別れました。

寒い夜だったので わたしの手はかなり かじかんでいたと思います。


握手すると彼は

「冷たっ!」と言い

わたしは

「あったかい」と言いました。

彼の手は思ったより温かかったです。

そして手を振り さよならしました。



今、本当にいい関係になったと思いますよ。


しかしながら


あの激しく 息も絶え絶えに抱き合った頃を思い出すと

切なくなります。



実際、

わたしは本当に幸せだと思います 。


何かもわたしの手の中にある気がします。

でも、



ただひとつ足りないのは


抱き合う相手がいない っていうことかもしれせん。




彼とはもう
そういう関係になれないのだとしたら

他にそういう人 見つければいいのでしょうか?


この切なさの中で 操を守りながら

生きていかなければいけないのでしょうか?


それが罪滅ぼしということでしょうか。


それなら 甘んじて受けなければいけませんね。